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【講義レポート】 NEOアカデミア 第4回ホームルーム開催レポート
2025.08.26
  • イベントレポート
  • 福岡

【講義レポート】 NEOアカデミア 第4回ホームルーム開催レポート

こんにちは!NEOアカデミア生の鎌田です!
今回は、7月に開催された第4回ホームルーム「スポーツを題材とした『地域資本』の捉え方を学ぶ」の様子をお届けします。


目次
・講座講師紹介
・当日の講義ダイジェスト
・ワークと講義レポート
・学びと気づき
・振り返り・次回のお知らせ

講座講師紹介

平田 剛久
アビスパ福岡株式会社 執行役員

大学2年生のころ「アビスパ福岡でACL優勝に経営側から貢献する」という目標を持ち、在学中に起業。スポーツマネジメントを東京で学んだ後、北京の sportsmanship.asia の支社長として赴任し、2015年にアビスパ福岡入社。スポンサーセールスや新規事業を主に担当し、日本初のスポーツDAO「アビスパDAO」の創設などを推進。
2018年より地方におけるスポーツビジネスの普及を目的に「SBS九州」を共同で立ち上げ、スポーツの価値の最大化・さらなる社会実装を目指している。


当日の講義ダイジェスト

NEOアカデミアの第4回講義のテーマは「スポーツを題材として『地域資本』の捉え方を学ぶ」。

スポーツクラブが保有する多岐にわたるリソースと、それらを活用した地域連携の具体例を通して、「地域資本」としてのスポーツの可能性を深く掘り下げました。
また、講義の回数を重ねるにつれて徐々に実践的な内容に入り、アカデミア生からの質問やグループワークでも、具体的かつ自分ごとに落とし込んだ議論が飛び交っていました。


講義レポート

◯第一部◯

講義~スポーツビジネス概論~

スポーツクラブの収益構造と、クラブが地域とどのように深く関わっているかについて講義をうけました。

特に、Jリーグにおける平均売上の約半数を占める「パートナーシップ収入」は単なる広告ではなく、クラブのアセットを活用したビジネス創出へとトレンドが変化していることを学びました。

◯第二部◯

パネルディスカッション

アビスパ福岡がオーナー型クラブではなく、福岡市や地元財界、行政、メディア、地域住民など、多様なステークホルダーと共に経営する「市民クラブ」であることが特徴として挙げられていました。

特に、50社ものスポンサーが参加し、売上が1億円近くに達する「社連(社会連携)プロジェクト」は、障害者理解、清掃活動、プログラミング教育など、スポーツを通じて社会課題の解決を推進し、同時に経済的価値も創出している事例として共有いただきました。

「スポーツの持つ本当の価値は『人づくり・まちづくり』。私達がもつ資本を活用して社会課題解決の場としても機能させていきたい」(平田さん)

「スポーツは世代や産業を超えて人の交流を永久に生み出し続ける装置であり、地域のハブとして100年、200年、300年と続いていく。これが多様な人が繋がることのできるきっかけになっている」(三木)

など、スポーツは「観るもの」や「楽しむもの」、「スポンサーとして支援する」だけではなく
自社や社会が抱える問題を解決するための活用すべき資本だと捉え直すきっかけとなりました。

◯第三部◯

質疑応答

質疑応答では、「スポーツの普及に伴い、ファン同士の交流が生まれる一方でマナー違反や違法ベッティングなど、負の側面も拡大する可能性があるが、リスク対策はどのように行っているのか」といった具体的な質問が寄せられました。

「リスクマネジメントとして、クラブやリーグが対応し、スポーツの根底にあるリスペクトの価値を発信することが重要だと考えています。」(平田さん)

といったスポーツの広がりがあるからこその課題と対策を伺うことができました。


学びと気づき

スポーツは単なる「エンタメ」を超えた「地域資本」
スポーツが地域社会に根ざし、多くのリソースの集まりであること、そして新たな価値を生み出す「地域資本」として機能しうることを実例を通じて理解できた。

複合的な事業構造を持つスポーツビジネスの面白さ
六つの異なる収益を同時に運営するスポーツクラブのビジネスモデルは、複合的な事業を学ぶ場として魅力的。クラブが地域社会の多様なステークホルダーと深く繋がっていることの裏返しであり、そのネットワークこそが強みであると認識できた。

スポーツクラブが持つ普遍的な価値
「世代を超えて楽しめる」「人が集まりやすい」「共通の話題がある」という特性は、営業やマーケティングにおいても有効な手段になり得るという実践的で興味深い視点でした。


振り返り・次回のお知ら

今回の講義を通して、地域とスポーツの関わり方を知ることができました。
次回は、それをより実践的に理解し体感するために、実際に福岡の街を歩き、リソースを発見し、具体的な提案にまとめる実践型プログラムを開催します。どのような発見があるのか楽しみです!


今回のライター紹介

鎌田 敏弘
北海道帯広出身。福岡の魅力に惹かれて移住。かつては花火師、フィジカルトレーナー、スマホ販売員を経験。現在はコールセンター事業を通じてAIと人間の共存を目指しています!


NEOアカデミアとは?

NEOアカデミアは、NEO福岡が主催する「次世代育成プログラム」です。
「Be Playful(遊ぶように挑む)」を合言葉に、若者・企業・地域が交わる学びの場として、1年間にわたり実践的な講義やプロジェクトを通して成長を支援します。


NEO福岡について

NEO福岡は、「世代・産業を超えた共創で、心も経済も豊かな福岡を創る」という理念のもと、若者・企業・地域が共に挑戦する新しい経済団体です。30歳以下の若者が地元企業やスポーツチームと連携し、実践的な学びと社会実装を通して成長していく場を提供しています。

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