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「自分たちの手で、いい会社にしよう」から始まった挑戦──JR九州・宮野原氏が語る変革の30年と若者への期待

「自分たちの手で、いい会社にしよう」から始まった挑戦──JR九州・宮野原氏が語る変革の30年と若者への期待

宮野原 佳(みやのはら・けい)氏
JR九州(九州旅客鉄道株式会社)勤務。大阪大学を卒業後、新卒でJR九州に入社。駅員や車掌の現場での勤務を経験した後、本社や支社など企画やまちづくりの現場でも活躍。「挑戦」を大切にする企業文化の中で、駅の再生や地域との共創などユニークな取り組みを数多く手がけてきた。

「自分たちの手で、いい会社にしよう」。そう声をかけられて飛び込んだJR九州。でも、入ってみたら……思ったより酷い会社だったんです(笑)。それでも逃げずに向き合ってきた30年、気づけば“自分に誇れる会社”になっていた——。そんなリアルで等身大のストーリーを、宮野原さんが率直に語ってくれました。

鉄道という枠にとらわれず、現場から未来をつくり続けてきた挑戦の軌跡。そして、NEO福岡に込めた想いとは? ちょっと意外で、だけど胸を打つエピソードが詰まっています。

「まったく興味なかった」からのJR九州入社

「JR九州には、まったく興味がなかったんです。」

そんな言葉から始まった宮野原さんの就活エピソード。実は、鉄道もJRも就職する気はなかったそうです。きっかけは、先に面接を受けていた高校時代の親友が「面白い会社だから受けてみたら?」と勧めてくれたこと。

「話ぐらい聞いてみようかな」と出会ったJR九州は、当時まさに大赤字の真っ只中。「このままじゃ潰れるかも」と囁かれる会社に、なぜか惹かれたといいます。

「リクルーターの先輩に『一緒にいい会社にしよう』って言われたんですよ。その言葉がずっと心に残ってて。だったら、自分もここで挑戦してみようかなって。」

結果として、親に泣かれながらの入社。そこから“泥くさくも面白い”JR九州人生がスタートします。

入社早々、「なんで来たの?」の洗礼

配属された現場では、年配の社員たちから「大学まで出て、なんでこんなとこ来たんだ?」の嵐。

「まあ、へこみましたよ。正直、やっちまったな」と。でもね、ふと思い出したんです。(『いい会社にする』ってことは、今は“いい会社じゃない”ってこと。だったら、やるしかないなって。)

一念発起した宮野原さんは、駅の再生やまちづくりにも奔走。宮崎勤務時代には、プロ野球キャンプ地でもある宮崎県日南市の油津駅や南郷駅を球団カラーに染めるなど大胆にリニューアル。駅に監督や選手を招いてのイベントには全国からファンが集まり、メディアも大きく取り上げるなど、型破りな取り組みで話題を集めました。

「上司には最初反対されたけど、地域が元気になるなら絶対やってみようって(笑)。本気でそう思ってました。」

いまやJR九州は“挑戦の会社”としても知られる存在に。そのDNAは、まさにこうした現場発の一歩から育まれてきたのです。

「理屈抜きで応援したくなった」NEO福岡への共感

宮野原さんがNEO福岡に参画した理由、それは「直感的に、応援したくなったから。事務局のみなさんの熱量に触れて、『あ、これ本気だな』って感じたんです。」

特に惹かれたのは、「若者が、切磋琢磨しながら次世代を育てる」という構想。福岡という地に根ざし、自分たちの手で環境をつくっていこうとする姿勢に、宮野原さん自身の原体験が重なったといいます。

「形がなくて、まだどうなるか分からないからこそ、今応援しないとダメだと思った。後でうまくいってから手を貸すんじゃなくて、一番しんどい立ち上げ期に手を差し伸べたいなって。1から2は割と簡単だけど0から1にするのは本当に大変だから。 自分たちが手を挙げることで、この地域に起きた火種の立ち上げがしやすくなるだろうと参画を決めました。」

若者へのメッセージ──「壁なんか作らず、まずやってみよう」

最後に、NEO福岡に集う若者たちへのメッセージを伺うと、宮野原さんは少し笑ってこう言いました。

「壁なんか、最初からないよ。自分で勝手に作ってるだけ。だったら、とりあえずやってみたらいい。」

JR九州も、宮野原さん自身も、“最初からうまくいったわけじゃない”。むしろ“失敗だらけだった”と振り返ります。

「でもね、挑戦し続けたら、いつの間にか“誇れる会社”になってた。NEO福岡も、これからそうなっていくと思います。一人ひとりの挑戦が、福岡の未来を変える力になると信じています。」

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