NEO INTERVIEW NEOで活躍する、
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楽しくなければ、人生じゃない。仕事じゃない。―現場発・人づくりと事業づくりを両立する経営者の「仕事論」

楽しくなければ、人生じゃない。仕事じゃない。―現場発・人づくりと事業づくりを両立する経営者の「仕事論」

眞鍋和弘(まなべ かずひろ)氏
福岡県出身。中央大学理工学部中退後、テニスショップ勤務を経て物流業界へ。現在は福岡を拠点に物流事業を軸に企業の経営者として、若手人材の育成や新規事業伴走に力を注ぐ。座右の銘は「楽しくなければ、人生じゃない」。

「どうせやるなら、楽しくやろうや」。 そんな一言から始まったインタビュー。 福岡を拠点に「楽しく働く」ことを追求し続ける経営者・眞鍋和弘さんが語ってくれたのは、自身の下積み時代の体験、若者たちに伝えたい仕事観、そして新規事業を生み出す経営の視点まで。 “楽しさ”を軸に、人づくりも仕事も深く向き合う姿勢は、まさに現場発のリアルな哲学そのものでした。

現場が、人生を教えてくれた

――テニスショップから始まった、“僕の仕事論”

眞鍋さんの原点は、中央大学理工学部を中退後に働いたテニスショップの現場でした。

好きなことを仕事にしたはずなのに、実際は単調で地道な作業の繰り返し。けれどその中で、売り場づくりや接客を工夫することで、お客さまの反応が変わる楽しさを知ったといいます。

「昨日よりちょっと早く終わらせてみよう」「お客さんを笑顔にするにはどうしたらいいか」。

そうした小さな工夫が、仕事を“楽しいもの”に変えていった――。

この感覚こそが、後の物流業界での経験や、経営者としてのスタンスの土台になっていると語ります。

「楽しくなければ、仕事じゃない」

人生の8割は仕事。だったら、「楽しくないと意味がないやん。」しかも1日24時間のうち、寝る時間とか、飯食ったり風呂入ったりする時間を除いたら、自由に使える時間なんてそんなにないわけよ。その貴重な時間を、つまらんなーって思いながら過ごすのは、もったいないやろ。

だったら、楽しくするしかないやん。単純作業でも、「昨日より早く終わらせる」とか、「もっと効率よくできる方法考えてみる」とか、誰かと競争してみるとか、そういう小さな工夫で、仕事って楽しくなるもんやと思うよ。

若いときは突っ張っとけ

よく言うんやけど、若いときはとにかく突っ張った方がいい。とんがったやつの方が面白いし、育てがいがあるんよ。仏像でも木が出ていて、それを掘って形作るように、出ているものを形を変えたり、整えたりことはできるけれども、最初から何もないやつは難しい。出てるのは意思がある証拠よ。

「夢がないから辞めます」、っていう若い子もおるけど、それって「青い鳥症候群」やと思ってて。夢って外にあるんじゃなくて、自分の中にあるんよ。今やってることを、どう楽しくするか。それを考えるクセがついてるかどうかって、すごく大事やと思う。

NEO福岡に期待すること

それにNEO福岡ってね、めちゃくちゃ面白い取り組みやと思うんよ。若い子たちが企業と混ざって、いろんなアイデア出して、社会実装まで持っていこうって。こういう実践の場があるってだけで、可能性が広がるし、自分たちの想像を超えるような芽が出ることもある。

僕はね、うちの社員にもいろんな繋がりを作って参加してもらいたいと思ってるんよ。人を見る目も変わるし、何よりも「自分が動いていいんや」って気づいてくれるはずやけん。僕1人では出会えん人材や考えにも、こういう場を通じて社員も多様な人と繋がれるのはすごく貴重やと思ってる。

NEO福岡は、企業にとっても、若者にとっても、「未来を一緒につくる実験場」やと思う。お互いに学び合って、変わっていける場所にしていきたいよね。

あと僕ね、ずっと探してたんよ。一緒に走ってくれる「伴走者」っていう存在を。普通のコンサルって、うまくいったら「俺のおかげ」って言うし、失敗したら「会社のせい」ってなるやろ。M&Aの世界でもそう。でもほんまの伴走者って、リスクも一緒に背負って一緒にやってくれる人やと思うんよね。NEO福岡は、最初から一緒に考えて、作って、社会にアウトプットを出して本当の意味での一緒に走る仲間が見つけられるような場になるんじゃないかなと思う。

楽しく働くって、最強やと思うよ

楽しくなければ、人生じゃない。これは、ほんまに僕の人生観なんよ。

別に仕事が趣味ってわけじゃない。でも、どうせやるなら楽しまな損やん。長い時間働くんやけん、自分が「やってみたい」と思えることに、どんどん挑戦してみてほしい。

うちの会社にずっとおれとは言わん。行きたい場所があるなら応援するし、必要なら資金も出す。でもその代わり、次の場所で思いっきり活躍してくれたら、それで十分。

今は、誰か一人の価値観で組織を動かす時代じゃない。

一人ひとりが見つけた「面白さ」や「やりたいこと」が、これからのチームや会社を動かしていく。

だからこそ、若いみんなにも伝えたい。

仕事も人生も、「楽しんだもん勝ち」やけんね。

自分の“おもしろい”を信じて、どんどんやってみてほしい。

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