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30社30億円の未来構想――福岡から“ウェルビーイング”を届ける挑戦

30社30億円の未来構想――福岡から“ウェルビーイング”を届ける挑戦

内山賢一(うちやま・けんいち)1997年、福岡県大野城市生まれ。近畿大学短期大学部を卒業後、2018年に悠悠ホームへ入社。現場での経験を積んだのち、同年12月に取締役就任。2023年、創業者である父からバトンを引き継ぎ、グループ全体を束ねる代表取締役社長に就任。

若手リーダーとして、KPIマネジメントの導入や本社移転プロジェクトを推進し、事業の可視化と多角化を進めている。現在は「住宅会社」から「事業創造グループ」へ。グループ全体で30社・各社年商30億円規模の企業体制を目指す構想を掲げ、多様な事業分野への挑戦と経営人材の育成に注力している。

家族の健康被害をきっかけに、“住宅を通して安心を届ける”という想いを持ち、若くして経営を引き継いだ悠悠ホールディングス株式会社 代表・内山賢一さん。
現場監督からスタートし、営業・人事・経営を経験しながら、「30社30億円構想」という大胆なビジョンの実現に向けて走り続けています。NEO福岡との出会いや、これからの地域づくりに対する想いまで、ざっくばらんに語っていただきました。

“社長になるつもりなんて、なかったんですよ”

最初はですね、全然夢とか目標もなくて。正直、何がしたいかも分からない状態だったんです。
大学のときは、教職にちょっと興味があって、通信で免許を取るための勉強をしてました。でも、途中でちょっと挫折して、「あ〜もう違う道いこうかな」と思って。
そのタイミングで、父親(現会長)から「ちょっと手伝ってみるか?」と声をかけられて、なんとなく入ったのがきっかけですね。

20歳のときに現場監督として入社したんですけど、ほんと何も分からない状態で(笑)。図面の読み方も、材料の名前も分からない。でも、上司に毎日くっついて、見て覚えて、っていう繰り返しで。結果的に、あの経験がいまの自分の土台になってるなって思ってます。

「家を売る」じゃなくて、「暮らしを届けたい」

正直、建築とか家に最初から興味があったわけじゃなかったんですよ。でも、現場に入って、お客さんの暮らしに触れる中で、「ああ、これはすごい仕事だな」って思うようになって。しかも僕がアトピーだったんですけど、うちの家に引っ越してから治ったんですよ。それを見たときに、「あ、家って健康に影響与えるんだ」って気づいたんです。

だから、僕らがやりたいのは、ただの家づくりじゃないんですよね。“well-being”っていう言葉を使ってますけど、「健康で、人間関係も良くて、自己肯定感が高くて、経済的にも安心で、ちゃんと楽しみがある」――そういう暮らしを届けたい。そのためには、住宅だけじゃ限界があるなと思ってて。だから30社くらい作って、いろんな形で届けていこうっていうのが、「30社30億円構想」なんです。

若い人たちと、一緒に失敗していきたい

僕、営業をもっと極めたくて、火曜と水曜の休みを使って、別の会社で副業営業してたことあるんですよ(笑)。そのくらい、“現場で体感して学ぶ”っていうのが好きなんですよね。

うちの会社も、昔ながらの組織っていうよりは、流動的な人事を目指してて。出戻りもOKだし、プロジェクト単位で関わってくれてもいいし。そういう“余白”のある会社が、これからは必要だと思ってて。NEOみたいな活動にもすごく共感したんです。若い人たちが自分の想いで挑戦してるのを見て、「あ、仲間に入りたいな」って思ったし。
僕自身もまだ27歳ですけど、だからこそ「まず僕が失敗していく」っていう姿勢を見せたい。一緒に挑戦して、一緒に転んで、また一緒に立ち上がる。そういう仲間づくりが、今一番したいことですね。

福岡から仕掛ける、“想い”を起点にした共創

企業って、結局「人」だと思うんですよ。仕組みや制度よりも、人がどんな想いで動いているかがすべて。僕自身、いま社長としていろんな場面に立たせてもらってますけど、「この環境があったからこそ成長できた」って感じてるんです。

NEO福岡と出会って、「ここに集まる人たちとだったら、絶対面白いことできる」って確信しました。
福岡の中で、こんなふうに世代とか業界とか関係なく繋がれる場所って、なかなかない。だから、僕は悠悠ホールディングスの若手メンバーも巻き込んで、一緒に何か生み出していきたいと思ってます。

「みんなでつくる未来」って、ほんとにあると思うんです。
福岡から、それを証明したい。NEOの仲間と一緒に、それができたら最高ですね。

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